暗闇のしかも風雨の中で小さなライトをいくつか灯し寄り集まって酒を飲んだ。潮騒を聴きながら。一度きりの体験だ。
温泉も最高だったし、予てから行きたかった名所二ヶ所にも行った。
部屋の中でのビーチバレーもババ抜きもたいそう笑った。
幸福な旅だった。
しかし私は恐れの中にいた。自分の気を許せず殻に籠ったまま何も気の利いたことの言えない自分を、自信のない縮こまったものとして感じていた。
大学に帰ってきて旅行もほぼ終わり皆で夕食を食べているときにようやく緊張も解けていたが、それは疲れによって不安な意識を意識しなかったためだった。
気にすることはない。何もかも。



すきよすてきよ