2012/05/22

「肉体はこの“時”間と“空”間に拘束されている。まさしく、時空を越えて過去の人間に会いに行くことはできない。一度瞬きすれば、もう瞬きする前の自分には戻れない。ほらこうやって無意味な考えをしている内にも。時の移ろいと奥行きのなかで、不可抗力的にこの肉体は衰える。嗚呼、私はこの世に生を受ける前のこの世を知らないように、何千年もこの世を生きて見続けることはできない。
躰は単なる容れ物ではないのだ。躰が自由でなければ、自由でいられないのだ。体は私を拘束し、私を自由にする。」


「手の甲は露骨に老いを露す。細かい皺。ほんの何年か前とは明らかに違う。幼い頃、四十代だった母の手を見ながら、四十代になるとこういう感じになってしまうのかと思ったのだけど、今自分の手を見ていると、こうしてそのような手に近づいていってるのを感じる。この、生き物としての衰えはまだまだ初期だが、間違いなく始まっている。以前年下の上回生に、「ハタチ過ぎたら老化が始まるからね~w」と言われたが、ハタチではまだそんなことはないように思うけど、少し過ぎたら本当に始まってしまうのだと実感してしまった。それは正直、手の甲以外の場所にも表れてきている。
いくら見た目が幼いと言われても、自分のヒトとしての身体も例外ではない。それは、身長の伸びが止まってしまったころに感じたソレや、高校卒業後に日焼け跡が一年経っても消えなくなってしまったときのアレに近い。」

0 件のコメント:

コメントを投稿